キッチンスケールの選択基準
キッチンスケールなしので自炊を続けていると直面する問題として、レシピで指定された分量を調べるのがめんどくさい、という事に尽きます。キャベツ100gと書かれている時にどれくらいの量かわからずググると葉っぱ2枚、とは表示され問題なく料理は完成するのですが、いちいち手間です。そこでキッチンスケールを導入する事にしました。
今回の需要としては要点を2つに整理しました
・清潔に保つ事ができる
・皿にのせた上に調味料などを加える
この要点を満たすスペックと考えると
料理に使うため汚れる可能性がある→水洗いできる 皿にのせた上に調味料などを加えていきたい→ゼロ点調整が容易 炊き込みご飯時に炊飯器の内窯も載せたい→3㎏まで測れる
という3つを満たす必要がありその中で一番安価かつ信頼性が高いのがタニタのKW-320 WHでした。
Amazonなら6000円以下で買えます。なお同様のスペックを謳う中華製品なら2000円程度で売っていますが、レビューもサクラが多く、星5と星1ばかりの不自然なレビュー分布になっています。あとある程度相場感のある人ならわかると思いますがこのスペックは2000円では実現できないです。
実機レビュー
液晶
どの角度からでもくっきりと見やすく、文字も大きい。またいつまでも数字がふらふらすることなく、物を置くとすぐにピタリと定まる。アナログ式や安物のはかりでは数字がゆらゆらするのでこれは地味に嬉しい。
バックライト機能はないが、そもそも暗闇で料理するわけではないのでバックライトは不要。
天板
天板にシリコンのすべり止めがある。これは取り外し可能。プラスチックのボウルなどを載せる時に滑る心配がないのはありがたい。取り外し可能だが、洗う時以外とくに外していない。
最大荷重
最も重視した項目の一つ。最大荷重3㎏。最初は2㎏の製品でも問題ないかな、と思っていたが、ガラスボウルを使って粉を測り取ると、2㎏超えてしまう。最大荷重が3㎏であるので、ホットクックや炊き込みご飯の場合、内窯をスケールに載せたまま材料をほりこんでいくこともでき、入れるだけ入れたらあとはスイッチを押すだけでご飯が出来上がるので非常に楽になった。
操作性
ボタンは3つ。g↔ml切り替え、ゼロ表示、電源。クリック感は少なめだが、軽い力で反応する。ゼロ点調整はかなりよく使う機能なので、押しやすいサイズでストレスなく使える。また慌ただしく料理をしているとつい電源を切り忘れてしまう事があるが、オートパワーオフ機能があるので安心。当初の購入基準には入れてなかったが、オートパワーオフは必須の機能といえる。一方で一つの料理の間に勝手に電源が切れてしまう事はなく、オートパワーオフ時間は長めに設定してある。
完全防水
荷重と並んで重視した項目。スクリュー式で天板と本体が連結してあり、隙間から水が入らないようになっている。天板は外さずに流水で丸洗いする事ができる。背面の電池蓋も同じようにパッキンがついており、防水仕様になっている。実際に使うと粉末系のものを測り取るときに粉は飛散しやすく、また粉が付着するとそれが空気中の水分を吸ってべたべたするため、丸洗いすることで清潔に使える。料理に使うものなので、洗えるというのは非常に大きい。毎週洗うわけではないが、1-2か月に1回程度洗う事で、長く使っていても購入当初と変わらない状態を保てている。
キッチンスケールの思わぬメリット
KW-320にはml表記もできるモードがあり、これも併用する事で計量カップなどもほぼ不要になりました。つまり、ボウルをKW-320 に載せて調味料や材料を加えるたびにゼロ点調整すれば材料を取り分けておく小皿が不要になり、料理によってはボウルとフライパンだけしか使わず済みます。これにより、まずキッチンのスペースを広々と使う事ができ、また洗い物を減らす効果がありました。ものを測るだけではないキッチンスケール、ぜひ使ってみてはどうでしょうか。
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