目的・用途
PCは便利で、薄型のもありますが、そうは言ってもある程度重くて、そしてかさばります。ネットでの調べものなどはPCに軍配が上がりますが、主に文字を打つ作業だけならわざわざPCを持ち歩く必要はありません。とはいってもスマホやタブレットなどで文章を打つ、特に英文だったり長い文章はかなりのストレスになります。そこでおすすめなのが、「折りたたみキーボード」。
私の場合にはある程度長いメールを電車の中で打ったり、学会や研究会でメモを取る時、あるいは当直の隙間時間にnoteやブログを書くときに使っています。長距離移動も多く、長距離になるほど重い荷物は持ちたくないもの。そういう時でも軽量・小型で持ち運びしやすく、PCと違って専用のバッグもいらないので荷物と一緒に雑に鞄にほりこんで持ち運んでいます。
接続方式で選ぶ
基本的にはBluetooth接続のものが大半です。Bluetoothの場合、ペアリングが必要になりますが、もう一つの接続方式である2.4GHzワイヤレスタイプは、ペアリング設定が不要な代わりにUSBレシーバーを挿す事になるなるのでモバイル機器には不向きです。またiPad専用キーボードはスマートコネクターという直に端子接続で使えるものが搭載されている機種もあり、代表例はLogicool ロジクール CREATE iPad Proなどです。直接接続は無線接続よりタイムラグもゼロに近く、折りたたみである事にこだわらず、またiPad専用で探す場合は一番のおすすめになります。
またmicroUSB端子がある場合、それが充電専用ではなく、ちゃんと有線接続できることは非常に重要です。デスクトップPCが急にBluetoothを認識しなくなった時、有線接続があれば無事ログインして、Bluetooth設定を直す事ができますが、手元に一個も有線の機器がないと詰む事になります。
折りたたみ方で選ぶ
モバイルキーボードの折りたたみ方は大きく分けて4つ
折りたたまない
文字通り板状のキーボード。シンプルな構造ゆえに、壊れにくいのが長所。一方で平べったいので本などを持ち歩くときはその隙間に入りますが、折りたためないので雑多な荷物を持っていくときにはかさばります。その中でも一押しはロジクールのK380 。キーの形が丸型なのが特徴です。オシャレで個性的なだけでなく、この形とレイアウトによって省スペース化を実現しており、27.9cm×12.4cmというサイズに収めながら使いやすいキーピッチを実現しています。
また複数デバイスにつなぐ方にありがたいのは、接続先のOSを自動で検出し、そのOSに合わせたキーマッピングができるという事です。特にandroidoスマホとiPadの二つを使う時にはショートカットキーが混乱せずに済んで助かりますね。とはいえ持ち運び有線にしているので、男性の中でも手が大きい人には少し窮屈に感じるかもしれません。
観音開き(三つ折り)
おそらく一番メジャーな開き方。そのため数多くの機種もあり選択肢が多いです。キーが光ったり無駄な機能がてんこ盛りになっている者もあり、キーも見えないような暗闇で使う方も安心して使えます。目が悪くなりそう。
このタイプのキーボードの特徴は何と言ってもコンパクトさと頑丈さを併せ持っている事。アルミの外装の事が多く、頑丈なので鞄に無造作に入れてもへこんだり傷がついたりもしません。
三つ折りになっているので厚みだけを考えると他のキーボードよりも厚くなりがちですが、その分ゆったりとしたキーピッチを実現できます。手の大きい方、指の長い方にとって窮屈なキーボードでの打鍵は想像している以上にストレスフルなので、三つ折り一択ではないでしょうか。その中でも打鍵感の最も気持ちよく疲れなかったのではMOBOキーボードでした。サイズ感が大きすぎず窮屈すぎず絶妙なキーピッチで、またキーもパンダグラフ式のため、1000~2000字程度ならノートPCのキーボードの比較して全く遜色ありません。このキーボードで3000字以上は一気に打った事はないですが、その量でしたら途中で調べものをしたりするのでPC作業になるでしょう。より詳細なレビュー記事も書いています。
二つ折り
これの特徴はとにかく薄い事です。多くは合皮の外装であり、薄型財布のような外観です。キーストロークも短く、また堅牢性も多少落ちますが、他のキーボードと異なり、キーを水平ではなく緩いV字型に並べてあるものもあります。その中でも一押しはiCleverのIC-BK06。人間工学に基づき、左右で7度の傾斜がついています。確かに手をキーボードに伸ばした時、左右の手を小指ー親指を結ぶ直線は緩いV字型となるため、理にかなっています。このキーボードは頻繁に出し入れするというより、ノートPCくらい長時間キーを打つ人向けと言えます。
縦折
これは個人的にはとても好きなキーボードです。ほぼ1,2社しか出していないのですが、細いペンケースのようになる折りたたみ方で、ケースの端がスマホスタンドにもなる無駄のないデザインです。荷物の隙間に入れる事もでき、軽くて丈夫、表面のカラーも豊富なのですが、唯一の欠点が横幅が20㎝である事。手の小さい方であれば文句なしに買いのキーボードです。あるいはそんなに長時間使わないのでとにかくコンパクトで丈夫なものを、という方であれば十分検討に値するキーボードです
。東京に行く新幹線はもちろん、大阪に行くときも神戸に行くときもそれなりの時間乗ることになる。一方で区間の端から端まで乗ることが多いので座ることができるというのはメリットである。せっかくだからそのメリットを生かして、集中できる考え事の時間を天狗を走らす他に日々の考え事をアウトプットする事で整理しようと思った。
英語では thinking aloudという言葉がある。声に出して考えている、つまり喋ることで思考を整理しつつ伝達する、という表現だ。それと同じで私は思考を文字にする事で整理するという方法を昔から使ってきた。特に自分の脳の作業スペースの広さに私は全く信頼を置いていないので、込み入った問題は紙がないと解決できない。紙は最も自然で手軽な方法だが、いくつかの制約があり、一つには揺れに弱く、膝の上ではどうも書きにくい。あるいはノートではなく適当な裏紙に書いているから後でどこに書いたか忘れたり、紙の保存が面倒な事になる。
キーボードを使ってテキストエディタに書き出すという作業は紙に書くような自由度や手軽さでは劣るものの上に上げた問題の多くを解決できる。
そこで折りたたみキーボードを買うことにした。詳しい比較は家電サイトに譲るとして、私が最終的に選んだのはMOBOキーボードであり、以下にこれを選ぶにあたって自分が求めていた条件と思考過程を供覧する。
給電方式で選ぶ
駆動方式は大きく分けて電池式とUSBなどによる充電式があります。電池式のメリットとしては出先で電池切れになっても電池を買う事ですぐに動くというメリットはありますが、USB充電式を強く推奨します。その理由としては、一度充電したら1-2回の使用では十分に電池が持つ事、むしろ電池式の方が今どれくらいバッテリーが減っているのかわかりにくい事、そもそもモバイルキーボードの性格上、使用するタイミングは比較的予測できるため、使用前に十分な充電期間を取れる事などが挙げられます。
打鍵方式で選ぶ
モバイルキーボードのキーは大きく分けてメンブレン型とパンダグラフ型があります。(据え置き型ではメカニカル式もありますが今回は割愛します)メンブレン型は薄く作れて安価かつ静かな分、欠点として、壊れやすい、押した感触が弱いといった短所があります。パンダグラフ型はその反対で、少しカタカタといった音はしますが、電車や講演中の使用ではほぼ気にならない音です。そして打鍵感が圧倒的に心地よいので、長く文章を打つ予定であればパンダグラフ型がおススメです。
コメント
[…] イルキーボードがあると便利です。そこでモバイルキーボードを使い始めました。選ぶ時の候補と選択基準を経て、今回私はMOBOキーボードを選びました。1年使ってみた感触をレビューし […]