モバイルキーボードの必要性
PCは便利ですが、重くてかさばります。一方でスマホやタブレットでは文章は打ちにくい。ふとした移動時間や、あるいは学会や研究会といった場において、さっと取り出してメールを返信したりメモを取ったりするにはモバイルキーボードがあると便利です。そこでモバイルキーボードを使い始めました。選ぶ時の候補と選択基準を経て、今回私はMOBOキーボードを選びました。1年半使ってみた感触をレビューします。
まずはスペックから
- 配列:日本語配列(83キー)
- キースイッチタイプ:パンタグラフ(アイソレーションタイプ)
- キーピッチ:19mm(一部 16.6mm / 14.3mm)
- Bluetooth規格:Bluetooth ver.3.0
- 有線接続:可能(USBインターフェース)
- 充電時間/連続使用時間:最大約4時間/ 最大84時間
- 本体サイズ:使用時…W291 × D13 × H120 mm、折りたたみ時 : W166 × D15 × H120 mm
長所1:
長所1:キーピッチは快適
私の場合幅幅が25センチを切るキーボードでは打ちづらさを感じました。どうしても横幅が狭くなると、キーピッチ(キーとキーの間隔)が狭くなります。特にある程度の長さの文章を打とうとするとこの長さより小さいのはやはりストレスになります。MOBOキーボードは横幅が29㎝あるためちなみにこの記事もMOBOキーボードで書いた原稿をPCで体裁整えてからアップしていますが、このページくらいの文章であれば全くストレスフリーに作成できます。
長所2:接続が爆速
メモ帳のように使うには、思い立った時にすぐに書けるというのは重要です。キーボード選びの時にはこの要素は多少妥協してもいいかなと思っていましたが、いい意味で期待を裏切られました。
製品によってはボタンを押したり手間がかかるものも多い中、MOBOキーボードは、折りたたんだ状態から開くだけで接続が完了します。スマホが既に机の上にある場合、鞄からペンを探すよりキーボードの方が見つけやすい事を考えると下手をすると「ペンとメモ帳を取り出し、メモ帳を開いて書き始める」よりも早いタイミングで書き始める事ができます。そのため、手軽に使用でき、また膝の上などでメモ帳では書きにくい状況でもキーボードであれば問題なくメモを取る事ができます
長所3:打鍵感
これまたマニアックな、と思われるかもしれませんが、文章を書く上で打鍵感というのは非常に大事です。医者の仕事の半分くらいはカルテを書いたり、申請書を作ったりと、とにかくキーボードを打っています。病院の電子カルテはノートPCとデスクトップPCがある事が多いのですが、腰を据えて書き仕事をする時には絶対にデスクトップPCのキーボードを使うようにしています(ベッドサイドでも使用できるノートPCを占拠すると看護師さんから不満言われるというのもあります)
モバイルキーボードではメンブレン型とパンダグラフ型のキーがあり、一番打鍵感のいいメカニカル型は携帯に不向きなため採用されていないのですが、絶対にここはパンダグラフ型を選んだ方が良いです。メンブレン型は安くて薄いのですが打鍵感が悪く、また接触不良も起こしやすいです。とはいえ、最近は多くのキーボードがパンダグラフ型で、このキーボードもパンダグラフ型です。そのため3000字くらいまでならストレスなく入力できます。だいたいこのブログの1ページが①000-3000字であるので1記事くらいは平気で書けてしまいます。400字詰め原稿用紙で考えると8枚くらいなので、カフェで何時間も座って作業とかではない限りはこのキーボードでカバーできますし、逆に3時間以上書くつもりなら自宅でモバイルじゃないキーボードで作業した方がはかどります。
長所4:外観
モバイルキーボードに外見の良さとか全く考えていなかったのですが、いざ使ってみるとこれはかなり重要な要素でした。表面はブラスト加工のスペースグレイでMacBookの表面を意識したデザインで、たたんでいる状態から展開する時のギミックや感触もテンションが上がります。ガジェット物で、こういう「手に感触が伝わる」系統のもの非常に珍しく、使うたびに、おもちゃを手にした子供のようにテンションが上がります。鞄から取り出すときにわくわくするというのは、買ったガジェットが埃をかぶって。ガジェット系のもので使う時の楽しさを感じるものは少ないので、良いものをみつけたと思う。
短所1:充電
これはUSB充電方式で、そのケーブルでUSB接続もできる優れものです。欠点というほどではないかもしれないのですが、充電時にケースから出さないといけないとは少し手間です。できればケースに入れたまま充電したかった……
とはいえ、一度充電すれば84時間稼働するので毎日1時間使っても2か月に1回程度の充電で事足りてしまうのですが。
短所2:重量
丈夫さを求めるとやむを得ない点だとは思いますが、軽量を売りにするキーボードと比較すると重さでは負けます。本体は270g程度なので半分くらい飲んだペットボトルくらいの重さなので、これ単体ではさほど気になりません。とはいえ、保護ケースに入れたiPad、モバイルバッテリー、充電器、充電ケーブル、モバイルキーボード、とフル装備で鞄に入れると「軽量ノートPC持った時とあまり変わらなくない……?」という重さになってしまいます。まあモバイルキーボードだけの責任ではないのですが。そういう時は結局充電ケーブルかモバイルバッテリーかのどちらかに船から降りてもらう(鞄から出す)ので、重さが原因でこれを持っていくのをあきらめた事はありません。またキーボードがあればスマホでもアウトプットする分には十分なので日帰りの移動であればタブレットを持ち歩く事はかなり少なくなりました。そのため荷物のトータル重量はむしろ減っています。
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