要件定義
スマートスピーカー、便利ですよね。ではどういう時に必要か考えてみましょう。
音楽を聴くとき、まず真っ先に思い浮かぶのはイヤホンやPCのスピーカーです。それでは何か物足りない、もうちょっと良い音質で楽しみたいという時に外付けのスピーカーの出番です。
かと言ってよっぽどの音響趣味の人でなければ、部屋にいくつもスピーカーを置いたり、大きなサブウーファーに部屋の一角を占拠させるのも掃除の邪魔です。さらにスマホやPCを持ち歩くのが当たり前の時代に毎回有線接続をするというのはちょっとめんどくさいですね。私は怠惰なので…
必要な要件をまとめますと、音質優先、かつワイヤレスであれば良い、という事になります。
複数製品の比較
定義した要件を具体化
スマホやPCからスピーカーへの伝達方法は大きく分けて3つ。有線、bluetooth、wifiです。
無線を介さずに届く有線は伝達時のロスが少なくクオリティを求めるならこれなのですが、有線接続は煩雑なので今回はパス。
次にbluetoothは無線LANのない環境でも使えて便利なのですが、どうしても多くの情報を伝える事ができず、信号を圧縮するのでロスが生じます。またペアリングできる台数に制限があります。
そこで目を付けたのがwifiスピーカーです。wifiスピーカーのメリットは高音質の音源を聞くときも信号の劣化が少なく、またPCとスマホとまた別のスマホといったように複数機器に接続する事ができます。
そしてwifiでつながるのであれば、スマートスピーカーがおすすめです。スピーカーにもちょっと働いてもらって、呼びかけるだけで今日の天気やニュースを読み上げてもらう事ができれば、忙しい朝の身支度の時間や料理の最中など、手がふさがっている時間が有効活用できます
ワイヤレススピーカーの中でbluetoothとwifiの向き不向きをまとめると
bluetoothがおすすめの人
無線LANのない場所に持ち運んで使いたい
音楽配信サービスは使わず、PCやスマホに保存したmp3データだけ聞けたら良い
イヤホンでは物足りないけど、そこまでの音質は求めない
wifiがおすすめの人 基本的にスピーカーを家からは持ち出さない Spotifyなどの音楽配信を利用している せっかくスピーカーを買うなら音質は妥協しない 手がふさがっている時でもニュースを聞いたり
またwifiの規格の中でも複数ありますが、apple製品を使っているのであればAirPlayが一番簡単で高音質です。私はappleユーザーなのでAirPlay対応でいくつか候補を絞りました。
重低音を効かすならBose一択
スマートスピーカーはamazonやgoogleが出しておりますが、結局「スマート」な部分はネット接続されたサーバーが担当しているので、IT企業と音響メーカーで差がないんですよね。一方で音響部分はまさにハードウェア勝負なので、性能比較となればそりゃもう音響メーカーに軍配が上がります。
その中でも長年重低音を出すとなると、Boseのお家芸です。HomeSpeaker500は高性能・高音質でしたが高額なのが弱点で、イマイチ魅力に欠けているのですが、500の1年後に出た300は3万円でお釣りがくるのに圧倒的な高音質です。
「クラッシックを聞きにコンサートホールに年に複数回行く」という人なら500を選んだ方が良いでしょうが、反響の計算されつくしたコンサートホールどころか、普通にテーブルやソファのある自宅で聞く限り、費用対効果が最大になる300は非常によく考えられた製品だと考えます
飾らない万人受けする音を出す優等生YAMAHA
楽器とバイクのYAMAHAは出自が同じとはいえ、こんなところまで似てくるんですね。YAMAHAのバイクは乗っていても無理のない姿勢で疲れにくいようにできているのですが、YAMAHAのスピーカーも過度に音を修飾せず飽きの来ないフラットな音です。曲の好みにもよりますが、そもそも重低音を聞く頻度は多くの人の場合高くはないし、ましてやニュースや天気予報を流すスマートスピーカーの役割も期待するならクセのないYAMAHAのスピーカーが万人受けではありますね。
選んだ機器と根拠
一通り調べて、競合製品より頭一つ分飛び出ていたのが上記の2製品になります。売れ筋商品は他にも2-3似たものはあるのですが、この価格でこのクオリティを実現できているのはYAMAHAとBOSEだけでした。どちらを買っても特に後悔はなく甲乙つけがたいので、ここからは好みの問題になります。自分の曲の好みを振り返るとかわいい系よりカッコいい系の多く、またクラッシックもぼちぼち聞くので、重低音をブリブリ鳴らせるBOSEスピーカーを選びました。
次は実際にある程度使って気づいた点をまとめてレビューします。
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