手付かずのバルコニーにウッドタイルを敷こう DIY未経験者からはじめるバルコニスト1

DIY

バルコニストとは

「バルコニスト」流行っていますね。IKEAが提唱した概念で、バルコニーを快適にコーディネートして、リビングのようにしてくつろぐ人たちのことを指します。アウトドアリビングともいわれています。
殺風景なバルコニーでもタイルを敷き、ラグの上にソファやベンチ、テーブルを設置する。植物をおいてランプを吊るす。まるでインテリア雑誌の中のような素敵空間が広がります。上手にバルコニーを活用出来たらリビングの延長として普段使いする事も、あるいはバケーションに行かずとも土日でベランダでリフレッシュする事も思いのまま。

このバルコニスト、素敵ですが、インテリアコーディネート上級者の道楽と思っていませんか。実は誰でもバルコニストになれるんです。もちろん、今まで何の経験もない人が、一月以内に雑誌から取材されるようなバルコニーを自分で作るのはおそらく無理です。ですがあなたがバルコニーを作る目的は雑誌に載る事でしょうか。たいていの人は、ベランダで快適に過ごすためだと思います。ベランダで快適に過ごすコツは2つだけです。まず、ベランダで「過ごせる」環境を整える。次に過ごしてみると足りないと所に気づくので、その穴を埋めて「快適」に過ごせるようにする。今回はまず過ごせる環境作りについて紹介します

ウッドパネルを敷く事から始める

ベランダといっても様々です。細長い洗濯干しスペースになっている人もいれば、屋根のないルーフバルコニーもあります。マンションの一階ならベランダの代わりに庭がついている事もあります。土の庭もあればタイル敷きの庭もあるでしょう。ではベランダごとに違うのか。数少ない例外を除き、ウッドパネルを敷くのが正解です。例外というのは庭やベランダに既にウッドデッキがある、もしくは既に小川なり枯山水など庭として完成している例です。いるわけがない。

私のバルコニーは石のようなタイル敷きで、一見するとウッドパネルを敷いても敷かなくても大差ないと考えていました。ですが、結局せっかくのバルコニーを全く活用せずずっと放置してしまい、現状を打破するためウッドパネルを敷いたところ、バルコニーが着々とアウトドアリビングとして成長しました。これはおそらく4つの理由があります。

  • 無機質な床と違い、木目がある事でバルコニー殺風景さがなくなる。
  • 床と高さの差が生まれる事で、埃や水が留まりにくく、素足で歩ける範囲が拡大する。
  • 石のタイルと比べて木は夏涼しく、冬暖かい。
  • 心理的にもバルコニーに素足で出るよりもウッドパネルの上に出る方が抵抗が少ない。

そのためバルコニストを目指す目指さない抜きにして、ベランダを持っている人ならウッドパネルは絶対に敷いた方が良いです。

ウッドパネルを敷くエリアを効果的に考えよう

ウッドデッキの効果的な配置
ウッドデッキの効果的な配置

日本庭園では庭内に近景,中景をおき,借景(背後の景色)を庭園の遠景として,庭園に空間的広がりを与える技法があります。何も庭園のようなクオリティを目指す必要はないのですが、バルコニーの場合、景色を見下ろすという日本庭園にはない借景が可能ですので、ぜひ取り入れたいところです。

つまり、アウトドアリビングであり、ラグを敷き、テーブルやチェアのある近景、グリーンを置いたり壁際に植物を吊るした中景(かなり近いですが)、そして外に広がる景色としての遠景を意識した設置をすると良いですね。細長いタイプのバルコニーであれば前面に敷き詰めるのもいいですが、庭がついていたり、ルーフバルコニーのようにある程度の広さのあるバルコニーの場合は、ウッドタイルを敷く場所と植物を置く場所を対角線に置くようにすると、距離が稼げて広々と感じる事ができます。

なお、一戸建てのようにとても広い庭がある場合には庭の真ん中にウッドパネル、その周囲を緑が取り囲むようにする、というやり方も素敵なのですが、実際に寛いでみると、3方向を緑で囲まれると想像以上に圧迫感が感じられるので、かなり広い庭でない限りは対角線上の配置にしておくのが無難でしょう。

さて、ウッドパネルを敷く場所が決まったら、まずは新聞紙や段ボールをそのエリアに敷いて、もしおきたい家具があるならば、置いてみましょう。おそらく思ってるより手狭になると思います。その場合はウッドデッキを敷くエリアを広げる事になります。後述しますが、ウッドデッキを敷いたら塗装もした方がいいので、あとで何度も買い足すより、最初からぴったり(あるいは多めに)買っておく方が無難です。私も一セット余分に買ったはずですが、敷いて見ると居心地の良さに拡張を計画して買い増ししてしまいました。

敷くエリアが決まったら、どれくらいのウッドパネルが必要になるか計算しましょう。次の記事でウッドパネルの選び方を説明しますが。私はIKEAのRUNNENを購入しました。これは30cmx30㎝の正方形パネルが9枚入りが1つのパッケージな事を加えて、木と木の間でカットできるようになっているので、敷く範囲の自由度がかなり高い点で便利でした。

コメント

  1. […] ベランダにグリーンを置く事の必要性は前の記事でも軽く触れました。景色や空といったバルコニー外の遠景とウッドタイルの足元といった近景の間の「中景」として重要な要素の場所 […]

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