「弁当箱」を見直したら最適解は意外なものだった

再定義

自炊をしたら弁当で持っていこう

人生を豊かに生きるにおいて、自炊というものは必須スキルです。一人暮らしの自炊はコスパが悪いという言説を昔は信じていましたが、別に冷蔵庫の中が空っぽでも必要な物を買ってきて、使い切るやり方で自炊はできます。出来合いの総菜を買ったり外食するのも良いですが、商業用に作られたものはなるべく短時間で数多くつくる事を優先しているため味に劣る事と、万人受けするものになるため自分の味覚にベストマッチしたものではありません。

さて自炊を始めた場合、一度の多く作りたいですが何日も保管するわけにもいきません。そんな場合、弁当を作ってしまえば職場でもコスパの悪い食堂に並ぶ事なく自分好みのランチをキメる事ができます。

自炊料理の一例

弁当箱に求められる条件

さて、弁当箱が必要になったところで要件定義を行いましょう。中学高校と弁当箱を使っていた人も多かったと思います。ですがその入れ物に100%満足していましたか?当時は家族の用意したものに不満は言えなかったかもしれませんが、今は大人なので遠慮せず不満のないもの選びができます。

まずは、既存の弁当箱の不満点を挙げると以下の4点に絞れます。

1.汁漏れする

牛肉の甘辛煮とか入ってたりすると高確率で汁漏れします。中学時代にこれで漢文の教科書が美味しそうな匂いになったので、格調高い五言絶句を読んでも涎が出る異常体質者になりました。汁漏れを絶対に許さない。

2.重い

ステンレスの保温ジャーは優れた入れ物ですが、何よりも重い。そして社会人になった場合、たいていの場で電子レンジが使えるので、食中毒のリスクを背負ってわざわざ保温しておくよりもその場で温めた方が早いですよね。幼馴染が作った弁当の愛が重いとかそういう話はしていないです。

3.洗いにくい

弁当箱、たいていパッキンがついていて洗う時にそれを外すのが非常にめんどくさい。こういうのに限って食洗器対応不可とかあるし、絶対に洗い物をして欲しいという設計者の粋な計らいを感じる

4.入る量が少ない

これは個人差あると思うんですけど、弁当箱って入る量がかなり少ないんですよね。私の場合、外来が立て込んでたりすると昼食にありつくのが14時になるとかもぼちぼちあるので、そういう時に量が少ないと空腹が満たされません。また未成年なら部活終わりに買い食いとか家でおやつとかもできますが、社会人だと食べられるときに食べておかないと、次いつ栄養を口にできるかわからないので、量がたっぷり入るというのは非常に重要なんですよね。

条件を満たすものはあるか

いろいろ探し回ったところ、条件に近い物はみつけました。丼タイプで、汁漏れ「しにくい」容器、保温もできる優れものです。

引用元:rakuten

ですが、冷静に考えてみましょう。汁漏れしにくいとはいえ、シリコン蓋であり、密閉できる機構がないため厳密には要件を満たしません。一方で保温機能は素敵ですが、この形であれば保温機能を取っ払えばより軽くよりコストダウンできますね。「はじめに」でも書いたルール2に基づき、不要な機能にはお金をかけません。

汁漏れの心配がなく、軽量で、食洗器で洗えて、大容量、この要件をすべて満たしていれば良く、それ以外の機能は不要として考えた時、意外なものが残りました。ジップロックのスクリューロックです。私は730mlのものを選びました。

スペックは下記の通り

  • 内容量 730ml
    縦 118mm
    横 118mm
    高さ 108mm
    重量49g

3年間使った感想

まず、もともとが保存容器という事から非常に耐久性が高いです。140度までが耐熱温度なので、揚げたての唐揚げとかを入れない限りはびくともしません。

次に、スクリュー式になっているためパッキン不要で漏れません。さすがにスープだけを入れて半日さかさまに置いておけば漏れるかもしれませんが、少なくとも片栗粉でとろみをつけた中華や、汁気のある牛丼のようなものでは汁が染み出す事はないです。(とはいえ、念のためビニール袋に入れた方が安心ではありますが。)

スクリュー式の蓋

そして嬉しい事に電子レンジ対応。スクリュー式になっているのでふたを緩めずに加熱をすると逃げ場をなくした蒸気が膨らんで爆発しかねないので蓋を緩める必要はあります。それでもわざわざ蓋を外してラップをかけたりすることなく蓋ごと電子レンジに突っ込めるのはかなりラクチンです。ただし、油気の多い物を加熱しすぎると局所的に140度を超えて、油がはねたところに点々と曇りができるのは注意です。たまにやってしまいますが、それでもでろでろに溶けたりしないのがありがたいです。

また、明記はされてないですが、食洗器で洗えました。少なくとも1年以上洗い続けて特に不具合は起きていません。まあ140度まで耐熱で、かつ素材であるポリプロピレンは割れにくくアルカリにも強いので、当然と言えば当然なのですが。

意外なメリット

弁当で持ち歩かないものでも、出来立てのうちにここに入れて蓋をしてしまえば雑菌が少ないので腐りにくいです。あとはあら熱がとれるのを待って冷蔵庫にinしましょう。当然ながら保存容器として作られているので、しまう時の事も考えられています。蓋のへこみがちょうど容器の底と対応するようになっているのでスタッキングしやすいです。最初は一個だけしか使っていなかったのですが便利すぎて、つい買い足して3個買ったところで落ち着きました。人により冷蔵庫のキャパや一度に作る量は異なりますが、使わない時は蓋を外して重ねれば省スペースですし、3つセットを買うのがおすすめです。

スタッキング可能なスクリューロック

米をラップに包んで本体にはおかずだけ入れるやり方なら500mlあれば十分なのですが、製品規格としては473mlの次は730mlしかなく、また牛丼のように米とカシラを一緒に入れる時は473mlでは入りきらないので余裕をもって730mlにしています。小食な方は473mlでもいいのかもしれませんが、保管容器として運用する事も踏まえると、730mlでよかった、と思う事が多いです。

麻婆豆腐なら一個で2食分、麻婆丼にすれば1人前が入る量です。

実際に運用している様子がこちら。麻婆豆腐なら一個で2食分、麻婆丼にすれば1人前が入る量です。油にも強く、汁漏れしないので蓋をして持ち寄りのホームパーティに持ってく事も出来ます。私が一番上手に作れる料理が麻婆豆腐なので、ホームパーティにはいつもこのスタイルで持ってきます。電子レンジにそのままかけてみんなでシェアできるので便利ですね。たとえクリスマスディナーパーティであっても、麻婆豆腐を持って行って引かれない素晴らしい友人たちを持ったと思います。

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