動機と目的
3日に一度ジムに通うくらいなら、
ジムの半分の強度でも毎日やった方がいいのでは?
COVID-19の流行に伴い新しい生活様式も馴染んできました。
マスク着用は当然になりましたが、そうはいってもジムで筋トレ中にマスクをするのは蒸れてしまいます。またいくらマスクをしていても、不特定多数の人が接するマシンを触り、その後水筒などから水分補給をすればいつ感染が起きるかもわかりません。
またジム通いを一度でもしたことがある人ならわかると思うのですが、継続こそが一番大事です。自宅もしくは職場の近くにジムがあると良いのですが、そうでない場合かなりの確率でサボってしまいます。雨の日とか特に。
そのため感染対策からも、筋トレする際の腰の重さ対策にも、自宅でのトレーニング環境を構築する事にしました。
要件定義:自重トレを中心に構築する
自重トレ?玉音放送が流れた日に自重しながら行う筋トレのこと?
自重トレとはバーベルなどではなく自分の重さを使ったトレーニングのことで、腕立てや腹筋も含みます。
自重トレは自分の体だけあればできるものも多いですが、最も効率よく、全身の筋肉に効くのは懸垂です。
両手の間隔を開いて行えば広背筋に、脇をしめ逆手で行えば上腕二頭筋に効きますし、腰を90度に曲げて行えば腹筋や大腿を鍛える事ができます。
このように懸垂は非常に有効な筋トレなのですが、いかんせん普通の住宅では体重をかけられる場所がありません。ドア枠にはめるタイプの懸垂バーも販売されていますが、3つの意味で推奨しません。
まず第一に、木製のドア枠であれば筋トレをする人間の荷重に耐えられません。運が良ければドア枠の破損など修理代だけで済みますが、最悪の場合落下して腰椎の骨折や神経の損傷など起こします。
第二に玄関など金属のドア枠でやる場合は木造よりは多少頑丈ですが、通常の住宅の場合、ドア枠の平坦な面が十分な幅をもっておりません。突っ張り棒タイプの懸垂バーは摩擦力で止まるものですが、十分な接触面がないと摩擦力が足りず落下するので危険です。また構造上ドアを開放した状態で懸垂を行う必要があり、共用部の交通の邪魔になったりあるいは突風などでドアが閉まるとバーが外れ落下するため、危険です。
第三にこの記事でも紹介した方法でサクラレビューをチェックすると、少なくともこの記事の作成時点では、1万円以下の価格帯ではサクラのない製品はなく、また不自然な日本語の製品が多かったです。中国製=粗悪品というわけではありませんが、すくなくとも自分の体重がかかる製品である以上は私は採用しませんでした。
懸垂バーやドア枠での懸垂器は省スペースでいいのですが上記の安全性の懸念があり、また1万円くらいで懸垂ラックが買えるので、今回はそれを選択しました。類似商品でぶら下がり健康器がありますが、あれは懸垂をするとぐにゃぐにゃ揺れるのと、腕幅を広げた状態で懸垂できないのででおすすめできません。
購入した懸垂ラックの紹介とレビュー
懸垂ラックですが、サクラレビューがないものに限定し、かつ、国産のものに絞るとほぼ一択だったためSTEADYの懸垂ラックを購入しました。
なお余談ですが、注文時点ではあまり気にしていませんでしたが、パーツがまとめてプチプチに包んであるのではなく、パーツごとに梱包材が巻いてありました。 搬送時も傷がつかず、気配りに関心しました。
ここからSTEADY懸垂スタンドのレビューをします
組み立て〜設置
はっきり言ってパーツ数は多いです。ですが、図で丁寧な説明があり、工具も簡易的なものがついており、手元に何もなくても組み立てられます。が、さすがにドライバーとスパナは使い慣れたものがあったほうがより早く楽にできるでしょう。
最初は30分くらいで作れるかなと思っていましたが、休憩も入れて1時間程度でした。
なお、筋トレラックの下にマットを敷く人もいますが、本製品は接地面に樹脂製カバーがついており、またがたがた動くものでもないので特に何も敷いておりません。これは地味に嬉しいですね。そのためにマットを買うのはアホくさいですし、かといって都合よくマットやラグが余っているわけではないので。
場所としては冷蔵庫一個分くらいの場所で設置できますが、ぶら下がる部分は土台より左右に突出しているのでそこは留意して設置場所を考えたほうがいいでしょう。
使ってみた感想
良かった点
棒が幅広でかなりのワイドベースでの懸垂が求められる。めっちゃきつい(褒め言葉)もちろん両側の支柱の内側にもぶら下がるスペースがあってこちらでも問題なくブラさがれます。
また順手と逆手以外に、前後方向のバーもあるので両肩を内旋させた状態で懸垂ができます。懸垂は持ち手の形で様々な筋肉に効かせられるが、それを邪魔しない良くできた持ち手だと思います。
懸垂用ではないぶら下がり棒と比較すると、当然ですが安定感が違います。特に懸垂に慣れてない人が勢いをつけて懸垂をしてもびくともしません。「これで土台が動くようなら床が傷つかないためにもマットを敷くか」とも思っていましたがそれも杞憂でした。
悪かった点
Amazonレビューで既に指摘されていたのは棒の硬さと接着剤の匂い。
確かに組み立て当日から数日はクッション部分から有機溶剤の匂いはしましたが、一週間もしなうちに消えました。
棒に関してはまぁ当然硬いのですが、懸垂する棒って普通固くない?
バーとしては少し細めなので、握りこんでしまうと痛く感じるかもしれません。トレーニンググローブを使うかパワーグリップを併用するのがいいでしょう。
私はALL OUTのパワーグリップを使っているので、特に問題はありませんでした。
あまり指摘する人がいなかったのですが、レッグレイズやディップスをする際のハンドルにがたつきがあります。荷重がかかる方向には動かないので、安全面が脅かされる事はないのですが、他の部分がぴたりとはまっているだけに気になります。
その他のデメリット?としては物干し竿フック。サボっても物干しになってしまっても有効活用できるという設計者の粋なはからいである。
誘惑を…作るな…!
コスパとまとめ
値段についても触れておかなければなりませんが、私が買った時はAmazonタイムセールで一万円くらい。都会のジムなら一ヶ月分、地方のジムなら2ヶ月分くらいの値段で買えてしまうので、裏を返せば2ヶ月ちゃんと使えば元が取れてしまうんですよね。
私は主に懸垂にしか使っていないですが、腕立て補助パーツやレッグレイズにも使えるので、これさえあればたいていの自重トレが可能になります。さらにグレードアップさせたい場合はトレーニングチューブがおすすめです。チューブを引っかける場所が何か所か作ってあるので、そこに通せば、このスタンドの重量でチューブを支えてくれます。チューブも最近購入して使い始めたので、こちらもある程度使用経験が溜まればそちらもレビューします。
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